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2009年04月12日

逆境の中にこそ夢がある

蒲島郁夫著


熊本県知事(2008.2.29の発行時は、東京大学教授)、蒲島郁夫氏の自伝。

氏は、高校卒業後、農協勤務を経て農業研修生として渡米、ネブラスカ大学農学部を経て政治経済学を勉強するためにハーバード大学大学院博士課程に進学、その後、筑波大学教授、東京大学法学部教授を経て現職という異色の経歴の持ち主。

極貧の中から、想像を超える経験・苦労をして現在の氏があることに、素直にレスペクトしてしまった。その経験・苦労を学者らしく、淡々と表現しているのも好印象。

印象に残ったのは、「120%の力を出せば、どんな逆境も乗り越えられる。私の場合は逆境だからこそ、120%の力を出すことが出来たのかもしれない」という記述。

だいたいの人はどんなに頑張っても100%の力しか出さない。ある程度セーブしてしまう。しかし、人間は一定期間ならば、120%の力を出すストレスにも十分耐えられるように出来ている。

寝る間を惜しんで勉強したり、筋肉が壊れるくらい運動したり、そうやって120%の力を出した人は、人生のチャンスをつかむことができるのだろう。


なんて記述にも、「う~ん、やっぱり僕はまだまだ努力が足りないな~!?」と反省してしまう。まさに『逆境は成功の鍵』なんだろうし、『逆境の中にこそ夢がある』んでしょうね。


私自身、政治家としての蒲島氏のことを知っているわけでは無いし、熊本県知事選挙を意識して出版なさった本なのでしょうが…。そのことを差し引いて考えても、いい本でした。

逆境の中にこそ夢がある
逆境の中にこそ夢がある

静岡県知事選の話題がちらほら出ている今日この頃、蒲島氏の様に「人間としてレスペクト出来る人」に出馬して欲しい!と感じました。


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Posted by オルベア at 21:00│Comments(0)書評
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