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2010年02月23日

ハッピー・リタイアメント

~浅田次郎 著~


新聞の書評で紹介されてたタイトルに惹かれて、読んでみました。

定年を四年後に控えた、しがない財務官僚の慎ちゃんと愚直だけが取り柄の自衛官のベンさんが、業務実体のないJAMS(全国中小企業振興会)に天下ってから、ハッピー・リタイアするまでの物語。

肩肘張らずに楽しく読めるんだけど、結構、日本の雇用制度の本質を突いているのが、またおもしろい。

例えば、こんな一節…

「バカだね、君は。何もわかっとらんじゃないか。では君のためにもう少し平たく言おう。日本の職場は終身雇用が原則だ。しかし一方では、年功序列による累進も一応の原則だ。全者は伝統、後者は近代軍制から発展した社会制度、どちらもおろそかにはできないのだけれど、この2つの原則は理論的に矛盾する」

- ごもっともです。で?

「つまりこの二大原則をともに実行するためには、三角形と四角形が実は同じ形であるという、超幾何学が必要となる」



う~ん、やっぱり人事制度って奥深いですね…(笑

ハッピー・リタイアメント



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Posted by オルベア at 23:04│Comments(0)書評
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