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2009年04月06日

カナサシ重工「操業再開なら雇用」

~取り消し問題 内定者に意向~


メーン銀行から必要な資金の融資が受けられなかったことを理由に1日から工場の操業を一時停止し、入社直前に新卒者19人の内定を取り消した静岡市清水区の造船メーカー・カナサシ重工は2日、内定者への説明に追われ、操業を再開した場合は雇用する考えを伝えた。

同日、同社労働組合から支援要請を受けた静岡市や清水商工会議所は、地域経済に与える影響が深刻と受け止め、対策に乗り出す検討を始めた。

同社によると、内定者のもとには1日から社員が順次出向いている。事情を説明して内定通知取り消し書を直接、手渡した上、「再び操業が始まったら雇用したい」との考えを伝えている。

雇用する意思がありながら内定を取り消したことについて「そのままにしておけば、今後の活動を拘束してしまう。もし操業再開できない場合は一層迷惑を掛けてしまう」と説明する。

出所:4月3日 静岡新聞

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全国的に内定取り消し問題が出ているものの、カナザシ重工の件は「入社直前の内定取り消し…」ということで、特に問題視されているようです。塩谷立文部科学相も「内定取り消しは学生にとってはとんでもないことだ」と指摘しているし、僕もその通りだと思います。

ただ、「とんでもないこと」「あってはならないこと」とは、今回のどの部分を指すのかは、「しっかり見極めておく必要があるんじゃないか」とも思っています。

誤解を恐れずに言わせていただけるのであれば、僕は「入社直前の内定取り消し」は『あってはならない』と思うけど、『企業が内定取り消しをせざるを得ないコトはある』って思っています。

実際、今回だって、銀行の融資が受けられないまま、新入社員を受け入れるコトなんて出来ない訳だから…。

僕自身、「社員を大切にしない企業に未来はない!」と思っているけれど、社員やこれから社会に出る学生のみなさんは、「『雇ってもらう』という意識は捨ててた方がいいんじゃない…?!」とも思っています。


経営者と社員が、「お互いの責任を全うしよう!?」と思い合えることが、企業と社員、双方がHappyになれる唯一無二の方法です。

カナサシ重工「操業再開なら雇用」




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Posted by オルベア at 21:00│Comments(0)新聞記事
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