2013年07月20日
法と経済で読みとく雇用の世界
~大内信哉・川口大司 著~
法学者(労働法)の大内信哉 氏と経済学者の川口大司 氏の共著で、『雇用』を労働法と経済学の両方の視点から抉っている。なんて書くと、学者の書いた小難しい本の様に感じるかもしれないが…
テーマは、採用内定取り消し・解雇規制・最低賃金・非正規社員・サービス残業・男女間格差・障害者雇用・服務規律違反・高齢者雇用・労働組合…等々。各章冒頭の導入部分に、当該テーマをモチーフにしたストーリー(これが、結構おもしろい)が書かれており、「う~ん、こんな話あるある!」とテーマに現実味を持たせ、労働法をより身近なモノに感じさせてくれる。
「労働者の賃金はいくらが妥当か?」「どれだけの労働者が企業に雇われるのか?」といった労働問題は、"労働市場での取引"であることを前提に語られるべきだと思っている私にとっては、「う~ん、なるほど…」と思える内容ばかりだった。
また、法学者と経済学者の共著というのに、どこからどこまでをお二人のうち、どちらが書いているのかがわからないのも驚きだ。「学者ってすごいな~」と感心してしまった。こういうのを『学際的な書籍』とでも言うんだろうな~!?
「エコノミストが選ぶ経済図書ベスト10」第1位(『日本経済新聞』2012年12月30日付)に選ばれたというのも納得の一冊でした。
お勧めです。

法学者(労働法)の大内信哉 氏と経済学者の川口大司 氏の共著で、『雇用』を労働法と経済学の両方の視点から抉っている。なんて書くと、学者の書いた小難しい本の様に感じるかもしれないが…
テーマは、採用内定取り消し・解雇規制・最低賃金・非正規社員・サービス残業・男女間格差・障害者雇用・服務規律違反・高齢者雇用・労働組合…等々。各章冒頭の導入部分に、当該テーマをモチーフにしたストーリー(これが、結構おもしろい)が書かれており、「う~ん、こんな話あるある!」とテーマに現実味を持たせ、労働法をより身近なモノに感じさせてくれる。
「労働者の賃金はいくらが妥当か?」「どれだけの労働者が企業に雇われるのか?」といった労働問題は、"労働市場での取引"であることを前提に語られるべきだと思っている私にとっては、「う~ん、なるほど…」と思える内容ばかりだった。
また、法学者と経済学者の共著というのに、どこからどこまでをお二人のうち、どちらが書いているのかがわからないのも驚きだ。「学者ってすごいな~」と感心してしまった。こういうのを『学際的な書籍』とでも言うんだろうな~!?
「エコノミストが選ぶ経済図書ベスト10」第1位(『日本経済新聞』2012年12月30日付)に選ばれたというのも納得の一冊でした。
お勧めです。
Posted by オルベア at 18:11│Comments(0)
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