2018年07月04日
未来をつくるキャリアの授業
~ 最短距離で希望の人生を手に入れる! 渡辺 秀和 著~
「本の帯」にある“東京大学が使用する「キャリアデザイン」の教科書”のコピーにつられて読んでみた。
この本を端的に説明するのであれば、“経営企画、営業、経理・財務、人事等々の文系エグゼクティブ向けの転職指南書”かな…。著者の渡辺秀和氏は、コンコードエグゼクティブグループという人材紹介会社のCEOだという事もあってか、労働市場の変化とそれに伴う内・外資企業の採用に関するスタンス、および人材紹介、ヘッドハンティング、就活関連メディアの特性・利用方法等々がポイントを押さえて的確に書かれている。
転職を考えるみなさんには、「読んでみたら…!!」とお勧めしたいし、アマゾンンのレビューで「キャリアはこういう事が知りたかった」「希望の人生を手に入れたいすべての学生にお薦め」等の好意的なコメントが並ぶのも頷ける。
とはいえ、勉強は出来るかもしれないけれど社会人経験の無い東大生がキャリアデザインの授業を受講した際、「この本(教科書)から何を学ぶのだろう?」という興味(疑問)も湧いてくる。
本書では、「“キャリアデザイン”とは、単に年収アップや有名企業に転職することではない」と謳ってはいるけれど…。読み間違えて「この本に書かれた定石のレールに乗せられていることに気づかぬまま、単にリスク回避の術を習得しただけ!?」なんてコトにならなきゃいいけど等、いらん心配をしてしまう。
特に、第5章の起業についてのくだり…。 “手堅く、安全に「起業」する”方法として、「(コンサルティングファームやベンチャーキャピタルをはじめとするプロフェッショナルファームで)戦略コンサルティング経験を積んで起業するコトがリスク回避に役立つ」等の記述を読む中、「確かにリスクは減るかもしれないけれど、起業する上で“もっと大切なコト”があるんじゃないの?」などと思えてしまう。
中身も濃くてとってもいい本だけど、「“キャリアデザイン”の教科書じゃなく、参考資料としての利用だったらアリかな?!」と思った一冊でした。
「本の帯」にある“東京大学が使用する「キャリアデザイン」の教科書”のコピーにつられて読んでみた。
この本を端的に説明するのであれば、“経営企画、営業、経理・財務、人事等々の文系エグゼクティブ向けの転職指南書”かな…。著者の渡辺秀和氏は、コンコードエグゼクティブグループという人材紹介会社のCEOだという事もあってか、労働市場の変化とそれに伴う内・外資企業の採用に関するスタンス、および人材紹介、ヘッドハンティング、就活関連メディアの特性・利用方法等々がポイントを押さえて的確に書かれている。
転職を考えるみなさんには、「読んでみたら…!!」とお勧めしたいし、アマゾンンのレビューで「キャリアはこういう事が知りたかった」「希望の人生を手に入れたいすべての学生にお薦め」等の好意的なコメントが並ぶのも頷ける。
とはいえ、勉強は出来るかもしれないけれど社会人経験の無い東大生がキャリアデザインの授業を受講した際、「この本(教科書)から何を学ぶのだろう?」という興味(疑問)も湧いてくる。
本書では、「“キャリアデザイン”とは、単に年収アップや有名企業に転職することではない」と謳ってはいるけれど…。読み間違えて「この本に書かれた定石のレールに乗せられていることに気づかぬまま、単にリスク回避の術を習得しただけ!?」なんてコトにならなきゃいいけど等、いらん心配をしてしまう。
特に、第5章の起業についてのくだり…。 “手堅く、安全に「起業」する”方法として、「(コンサルティングファームやベンチャーキャピタルをはじめとするプロフェッショナルファームで)戦略コンサルティング経験を積んで起業するコトがリスク回避に役立つ」等の記述を読む中、「確かにリスクは減るかもしれないけれど、起業する上で“もっと大切なコト”があるんじゃないの?」などと思えてしまう。
中身も濃くてとってもいい本だけど、「“キャリアデザイン”の教科書じゃなく、参考資料としての利用だったらアリかな?!」と思った一冊でした。