2013年09月10日
創造するミドル
~金井 壽宏 米倉誠一郎 沼上幹 編 ~
本書は、第1部「創造的なミドルのインタビュー」と第2部「3名の著者それぞれの提言」で構成されている。
第1部は、企業に所属しながらも、自分らしく生き生きと仕事を創造している11人のミドルへのインタビューとなっており、それなりに魅力は感じるのだけれど…。1994年初版ということで、「事例が少々古いかな~」というのが素直な感想。
第2部の3名の著者のミドル論は、各々の個性が出ており、すっごく楽しめる。米倉先生は、大企業では独立心や企業者精神は発揮できないと思い込んでいる人に、「そんなこと無いよ!」との直接的なメッセージが綴られているし、金井先生は、キャリアアンカーとキャリアエンジンが自身のキャリアを醸成する際の両輪であることをクルマにたとえて、わかりやすく説明してくれている。
米倉先生・金井先生だったら、「きっとこんな風に言ってくれるんだろうな~!」という私の期待通りの提言で気持ちいい。
そんな中、特に印象に残ったのは、沼上先生の、以下の2つの提言。
第1は、会社も社会も学校も非決定論的な世界(どこかに<答え>が隠されていたり、誰かが<答え>を持っているわけではない)であるはずなのに、決定論的世界観が蔓延している。自らの眼前に非決定論的な世界を切り拓けるように<答え>をあてにする態度は、さっぱり捨て去り「主体的な世界構築のスキルを身につけよう!」という提言。
第2は、企業の研修に関わる者へのメッセージで、「個の自立性獲得」や「企業の活性化」は、【社員の意識転換】によって行うものではなく、【社員の知識開発】によって行う必要があるという提言。「自立が大切!」と何百回も唱えるよりも、知識開発により足りない部分を客観視する方が、よほど現実的だと、何度も頷いてしまった。
沼上先生の著書を読むのが、はじめてだったこともあるのだろうが、強い感銘を受けた。
『創造するミドル』というタイトルから、ミドルに向けた書籍の様に感じ取られてしまうかも知れないが、ミドルはもちろん、企業で働き始めた若者や就活をはじめる学生にもオススメの一冊だ。

本書は、第1部「創造的なミドルのインタビュー」と第2部「3名の著者それぞれの提言」で構成されている。
第1部は、企業に所属しながらも、自分らしく生き生きと仕事を創造している11人のミドルへのインタビューとなっており、それなりに魅力は感じるのだけれど…。1994年初版ということで、「事例が少々古いかな~」というのが素直な感想。
第2部の3名の著者のミドル論は、各々の個性が出ており、すっごく楽しめる。米倉先生は、大企業では独立心や企業者精神は発揮できないと思い込んでいる人に、「そんなこと無いよ!」との直接的なメッセージが綴られているし、金井先生は、キャリアアンカーとキャリアエンジンが自身のキャリアを醸成する際の両輪であることをクルマにたとえて、わかりやすく説明してくれている。
米倉先生・金井先生だったら、「きっとこんな風に言ってくれるんだろうな~!」という私の期待通りの提言で気持ちいい。
そんな中、特に印象に残ったのは、沼上先生の、以下の2つの提言。
第1は、会社も社会も学校も非決定論的な世界(どこかに<答え>が隠されていたり、誰かが<答え>を持っているわけではない)であるはずなのに、決定論的世界観が蔓延している。自らの眼前に非決定論的な世界を切り拓けるように<答え>をあてにする態度は、さっぱり捨て去り「主体的な世界構築のスキルを身につけよう!」という提言。
第2は、企業の研修に関わる者へのメッセージで、「個の自立性獲得」や「企業の活性化」は、【社員の意識転換】によって行うものではなく、【社員の知識開発】によって行う必要があるという提言。「自立が大切!」と何百回も唱えるよりも、知識開発により足りない部分を客観視する方が、よほど現実的だと、何度も頷いてしまった。
沼上先生の著書を読むのが、はじめてだったこともあるのだろうが、強い感銘を受けた。
『創造するミドル』というタイトルから、ミドルに向けた書籍の様に感じ取られてしまうかも知れないが、ミドルはもちろん、企業で働き始めた若者や就活をはじめる学生にもオススメの一冊だ。
Posted by オルベア at 22:49│Comments(0)
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