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2009年12月10日

しがみつかない生き方

精神科医、香山リカさんの著書。結構売れてる様なので、読んでみた。

う~ん、第1章~話題(?)の第10章<勝間和代>を目指さない、までを読んだけど、あまり共感できるところは無かったな~(僕も、勝間和代を目指したいとは思わないけど…)。

例えば、第2章 自慢・自己PRをしない。2007年春に社会経済生産性本部が実施した新入社員アンケートの結果についての分析。

氏は、「業績・能力主義的な給与体系を希望する回答が調査開始以来はじめて6割を着る結果になったこと」について、若者は「熾烈な自己アピール競争でなんとか入社したものの、転職や起業などのキャリアアップもせずにすむなら、それでよい」と考えていると解釈しているけれど…。

僕は、多くの若者が萎縮して企業にしがみつこうとしている様に感じている(当にタイトルと真逆…)。それが許される世の中だったらいいけれど、現在の多くの企業では、キャリアアップの意識が薄い若者の居場所がなくなりつつあることを認識しておく必要はあると思う。

この本が心に響かなかったのは、香山氏の言う「ふつうの幸せ」を手に入れるための必要条件が書かれていないことが理由なのかもしれない。


「ふつうの幸せ」(←これ自体よくわからないが…)を得るためには、それなりの努力も必要だということを知っておく必要があると思う。

しがみつかない生き方



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Posted by オルベア at 23:20│Comments(2)書評
この記事へのコメント
こんにちは。お久し振りです。

勝間和代、香山リカ、姜尚中など、
「どう生きたらいいか」を書いた本がヒットしていますね。

私も若い頃はお世話になったので、偉そうなことは言えませんが、
この年になると、どれもつまらないですね。

むしろ、例えば中島義道さんのように、
「人生に生きる意味はない。」と突き放した方が、好きですね。

自分の人生は、自分の行動の結果でしか判断できないと思うから、
やっぱりキャリア(年をとること)が必要なんでしょう。

人生の教師役の人は、大変だと想います。
私なんか、一生生徒でありたいと思っているので、気が楽です。
Posted by kittsankittsan at 2010年01月16日 14:10
kittsanさん

コメント、ありがとうございます。

おっしゃるとおり、「どう生きたらいいか」とか「自己啓発」に関する本がヒットしているようです。これも時代を反映しているんですかね~。

仕事柄、どんな本が受けているのかを知りたくて読むのですが、なかなか琴線に触れる本には出会えません。

まぁ、「自分の生き方は自分で考えろ!?」ってことなんでしょうかネ!?
Posted by オルベアオルベア at 2010年01月18日 21:59
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    コメント(2)