2010年08月29日
遠距離交際と近所づきあい
~成功する組織ネットワーク戦略~
一橋大学イノベーション研究センター教授 西口敏宏氏の著書。思わず、タイトルに惹かれて読んでみました。
以下、僕の備忘録…。
『第1部:遠くに及ぶ近隣社会』では、『六度の隔たり』(何度の隔たりで、ターゲットパーソンに行き着くか?ってヤツです)や中国・温州人の経済繁栄を例に「人的ネットワークにおける遠距離交際と近所づきあいのバランスをとることが成功するネットワーク戦略の秘訣だ」というようなことが書かれています。
『第2部:企業と地域にネットワーク』では、自動車産業のネットワークを例にとり、GMに代表される腕長ぶら下がり型とトヨタの階層クラスター型を比較。ネットワーク全体の問題解決能力の違いの考察がされてます。トヨタの、日常業務とは別次元に設けた特定の選良サプライヤーとの自主研究会が遠距離交際を可能にする好事例だと紹介されてます。
『第3部:政府のリワイヤリング』では、民間企業ばかりではなく政府機関でも「従来の要求プッシュ型ではなく、国民を顧客とみなし、そのニーズを吸い上げるニーズ・プル型に移行する必要がある」ということが、筆者の関わった防衛庁のコスト管理を例に紹介されています。
で、『第4部:総括』では、ネットワーク思考が未来を開くとまとめていらっしゃいます。
専門性が高い部分も多く、私にはちょいと難解な部分もありましたが、興味を持って読むことが出来ました。時間をあけて「もう一度、読んでみたい」と思わせてくれる内容でした。

一橋大学イノベーション研究センター教授 西口敏宏氏の著書。思わず、タイトルに惹かれて読んでみました。
以下、僕の備忘録…。
『第1部:遠くに及ぶ近隣社会』では、『六度の隔たり』(何度の隔たりで、ターゲットパーソンに行き着くか?ってヤツです)や中国・温州人の経済繁栄を例に「人的ネットワークにおける遠距離交際と近所づきあいのバランスをとることが成功するネットワーク戦略の秘訣だ」というようなことが書かれています。
『第2部:企業と地域にネットワーク』では、自動車産業のネットワークを例にとり、GMに代表される腕長ぶら下がり型とトヨタの階層クラスター型を比較。ネットワーク全体の問題解決能力の違いの考察がされてます。トヨタの、日常業務とは別次元に設けた特定の選良サプライヤーとの自主研究会が遠距離交際を可能にする好事例だと紹介されてます。
『第3部:政府のリワイヤリング』では、民間企業ばかりではなく政府機関でも「従来の要求プッシュ型ではなく、国民を顧客とみなし、そのニーズを吸い上げるニーズ・プル型に移行する必要がある」ということが、筆者の関わった防衛庁のコスト管理を例に紹介されています。
で、『第4部:総括』では、ネットワーク思考が未来を開くとまとめていらっしゃいます。
専門性が高い部分も多く、私にはちょいと難解な部分もありましたが、興味を持って読むことが出来ました。時間をあけて「もう一度、読んでみたい」と思わせてくれる内容でした。

Posted by オルベア at 21:00│Comments(0)
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