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2007年08月20日

即戦力の博士育成

~文科省500人、就業体験に派遣~


文部科学省は2008年度から産業界と連携し、理系の博士課程の学生やポストドクター(博士研究員)を企業へ長期派遣する「博士版インターンシップ」を始める。コミュニケーション能力や商品開発など事業につながる知識を獲得してもらい、即戦力の研究者を育成する。(中略)

政府は科学技術立国の要として理系博士号取得者を増やすとしており、毎年約6,000人の理系博士が誕生している。しかし就職難の状態。日本経団連の調査では企業の技術系採用者に占める博士は2.9%。専門知識を評価する一方、コミュニケーション能力や協調性の欠如などを敬遠理由に挙げている。(後略)

出所:8月20日 日本経済新聞

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売り手市場と言われる昨今の学生の就職戦線だが、こと博士に関しては、就職難とのこと。

経団連の調査によると、企業の技術系人材の採用実績は、修士73.4%、大学学部卒20.6%、博士2.9%、高等専門学校3.1%となっており、この辺りからも「なるほどね」、という記事だ。

また記事には、「博士版インターンシップ」の目的に、「『研究のための研究』に陥りがちなポスドクの視野を広げ、商品化につなげられる柔軟な研究能力を実践で身につける機会になる」ということもあげている。


つまり、社会の役に立つ研究じゃなければ、魅力は無いし、組織に入れば、コミュニケーション能力や協調性は不可欠なんだヨ!という話だ。

当たり前のことなのに、理解できていない学生、以外と多いのかもしれません!?

  

Posted by オルベア at 15:32Comments(0)新聞記事