2013年03月26日
テンプ、インテリジェンスを買収
~700億円、転職支援を強化~
人材サービス2位のテンプホールディングス(HD)は6位のインテリジェンスホールディングスを買収する。4月にも米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)から、インテリジェンスの全株式を取得する。負債込みの買収総額は700億円前後となる見込み。転職支援に強いインテリジェンスを傘下に収め、総合人材サービス首位のリクルートホールディングスを追い上げる。
テンプとインテリジェンスの売上高を合計すると3029億円(2012年3月期)。リクルートの人材事業の売上高の4934億円には及ばないが、3位のパソナグループを大きく引き離す。
人材サービスの主な事業は人材派遣と、転職支援などの人材紹介、それに求人広告に分かれる。テンプは国内で事務職の人材派遣を主力としてきたが、派遣規制の強化などを背景に需要が減少している。厚生労働省によると11年6月の派遣労働者数は約137万人で前年比約6%減少した。
インテリジェンスは「DODA(デューダ)」ブランドの人材紹介サービスや「an」など求人広告を手がける。中国での日本企業向け人材紹介は業界トップの実績がある。13年3月期の売上高予想は約800億円と、3期連続で10%以上の増収を見込む。
インテリジェンスは有線放送を手がけるUSENの完全子会社だった。USENは10年に財務改善のためインテリジェンス全株をKKRに325億円で売却した。テンプは手薄だった紹介や広告事業を強化するとともにアジア事業を拡大する。
出所:3月26日 日本経済新聞 朝刊
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本日の日本経済新聞の朝刊一面に、「テンプ、インテリジェンスを買収」の記事が…。かつて、人材ビジネスに携わっていた私にとっては、時代の変遷を感じさせる記事だ!?
私が、人材派遣の業界に身を置いたのは、1986年に労働者派遣法が施行され、概ね10年が経過した1995年。当時、日本人材派遣協会の賀詞交換会(経営トップの新年会)に参加すると、ライバル企業の社長同士が、驚くほど仲良くしていたのが印象的だった。テンプスタッフの篠原欣子会長兼社長もその中のひとりだった。
というより、篠原氏こそが、日本の人材派遣のパイオニアだったわけで…。人材派遣会社(業界)にとって乗り越えなくてはならない壁は、ライバル企業ではなく、厚生労働省であり、同業者は『ライバル』ではなく『同士』だったということ。
そんな中で、新規参入してきたのが、リクルートスタッフィングやインテリジェンスだった。賀詞交換会でも、その2社だけは、他社に対して戦闘モードをビンビンさせていたな~(実は、私も戦闘モードだったのだけれど…(笑 )。
その後、独立してからも、「テンプスタッフの関連会社の仕事を請け負ったり、インテリジェンスの役員と面談の機会があったり」という経験を経ているだけに、20年の時を経て、日本の人材ビジネスのパイオニアであるテンプHDが、インテリジェンスを買収するというのは、私にとって感慨深いモノがあるわけです。
正社員至上主義(?)の日本の社会では、人材派遣をはじめとする多様な働き方に対して、正しい理解が得られているとは言い難い(業界の中で、正しい運用をしていない企業があるのも、理解が得られない一因ではあるけれど…)。
現在、私は直接的に人材ビジネスに関わっているわけではないけれど、人材ビジネス業界が健全に発展し、日本人の『多様な働き方』をサポートし続けてくれることを願ってる!

人材サービス2位のテンプホールディングス(HD)は6位のインテリジェンスホールディングスを買収する。4月にも米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)から、インテリジェンスの全株式を取得する。負債込みの買収総額は700億円前後となる見込み。転職支援に強いインテリジェンスを傘下に収め、総合人材サービス首位のリクルートホールディングスを追い上げる。
テンプとインテリジェンスの売上高を合計すると3029億円(2012年3月期)。リクルートの人材事業の売上高の4934億円には及ばないが、3位のパソナグループを大きく引き離す。
人材サービスの主な事業は人材派遣と、転職支援などの人材紹介、それに求人広告に分かれる。テンプは国内で事務職の人材派遣を主力としてきたが、派遣規制の強化などを背景に需要が減少している。厚生労働省によると11年6月の派遣労働者数は約137万人で前年比約6%減少した。
インテリジェンスは「DODA(デューダ)」ブランドの人材紹介サービスや「an」など求人広告を手がける。中国での日本企業向け人材紹介は業界トップの実績がある。13年3月期の売上高予想は約800億円と、3期連続で10%以上の増収を見込む。
インテリジェンスは有線放送を手がけるUSENの完全子会社だった。USENは10年に財務改善のためインテリジェンス全株をKKRに325億円で売却した。テンプは手薄だった紹介や広告事業を強化するとともにアジア事業を拡大する。
出所:3月26日 日本経済新聞 朝刊
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本日の日本経済新聞の朝刊一面に、「テンプ、インテリジェンスを買収」の記事が…。かつて、人材ビジネスに携わっていた私にとっては、時代の変遷を感じさせる記事だ!?
私が、人材派遣の業界に身を置いたのは、1986年に労働者派遣法が施行され、概ね10年が経過した1995年。当時、日本人材派遣協会の賀詞交換会(経営トップの新年会)に参加すると、ライバル企業の社長同士が、驚くほど仲良くしていたのが印象的だった。テンプスタッフの篠原欣子会長兼社長もその中のひとりだった。
というより、篠原氏こそが、日本の人材派遣のパイオニアだったわけで…。人材派遣会社(業界)にとって乗り越えなくてはならない壁は、ライバル企業ではなく、厚生労働省であり、同業者は『ライバル』ではなく『同士』だったということ。
そんな中で、新規参入してきたのが、リクルートスタッフィングやインテリジェンスだった。賀詞交換会でも、その2社だけは、他社に対して戦闘モードをビンビンさせていたな~(実は、私も戦闘モードだったのだけれど…(笑 )。
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Posted by オルベア at 22:13│Comments(0)
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