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2014年05月14日

労働時間規制除外

~働く者の立場が心配だ~

労働時間規制
出所:2014年5月8日 静岡新聞 朝刊

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政府の産業競争力会議が、残業代の支払いなど労働時間規制の適用を除外する「ホワイトカラー・エグゼンプション」導入を検討していることに対し警鐘を鳴らす記事だ。

この記事に限らず、誰かの主張に耳を傾ける際に注意しなくてはならないと思うのは「論点は何か?」を明確にすること。そんな観点でこの記事を読むと「政府がルールを作ること」と「労働時間規制除外自体(個人が長時間働くこと)」の2つの是非を混同して論じている様な気がするのだが…。

で、ひとつ目の論点「政府がルールを作ること」。労働市場を野放図な状態にしないためには、政府主導でルールづくりをしなくちゃならない場面も出てくるのだろうけれど…。私は、今回の「ホワイトカラー・エグゼンプション」導入も含み「政府がルールを作る」のではなく極力労働市場の原理に任せて欲しいと思っている。

もうひとつの論点「労働時間規制除外自体(個人が長時間働くこと)」について。記事ではエジソンを例に「発明王エジソンはワーカーホリック(仕事中毒)であり、彼のような創造的な仕事に専念できた人は例外」ということを前提に論を進めている。「好きな仕事であっても長時間労働が続けばやがて苦痛に変わる」と決めつけてしまうことに違和感がある。

たまたまかもしれないけれど、私の周りには仕事が大好きな人は少なくないし、へそ曲がりな私なんかは、「好きでやっているのにいらんお世話だ!ワーカーホリックの何処が悪い!?」なんて思っちゃう。

もしかしたら「経営者やフリーランスとサラリーマンは違う!」とか、中には「仕事したくないからサラリーマンやっているんだ!」なんて反論する人もいるかもしれない。でも、好むと好まざるにかかわらず、サラリーマンがフリーランスになるコトだって、その逆だってある訳で…。

記事では、労働時間規制の適用を除外することにより、「誰もが名ばかりの『ホワイトカラー』となって、見返りのない長時間労働を強いられる『残業残酷物語』の悪夢がよぎる」と結んでいるけれど、これにも違和感を感じちゃう。


真っ当な経営者であれば、社員が『長時間会社に居ること』を期待するんじゃなく、『高付加価値の仕事をしてくれること』を期待していると信じたいし、そうあって欲しいと強く願う!!



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