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2014年05月29日

「ブラック企業」取り締まり強化

〜労働時間規制緩和へ準備〜


「ブラック企業」取り締まり強化
出所:2014年5月27日 静岡新聞 朝刊

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「政府が過重労働や賃金不払いなど労働環境が劣悪な『ブラック企業』の具体的な取り締まり方針を年内にも策定する」という記事だ。で、策定の背景には労働時間規制を一定の条件に合う労働者に限って撤廃する『ホワイトカラー・エグゼンプション』の導入に向けた環境整備があるということなのだが…。

そもそも、『ブラック企業』取り締まりと『ホワイトカラー・エグゼンプション』導入の環境整備をいっしょくたに語ることの意味がわからない。

現在、想定している労働時間規制緩和の対象者は、「年収が一定額以上で仕事の成果が計り易い金融機関の為替ディーラーやコンサルタントといった一部のホワイトカラー」。で、ここでいう一定額とは、民間議員の意見では年収1,000万円以上、厚労省はさらに年収が高い人を想定していて、且つ管理職じゃないサラリーマン。

ボクの周りには、対象者に該当しそうな人はいないので、確証を持って言える訳ではないけれど…。そんなスーパーサラリーマン(?)が「経営者や上司に酷使されている場面」をイメージするのは難しいなぁ〜。

まぁ、この労働時間規制緩和がキッカケとなって対象範囲が拡大していく可能性だってあるので、「『ブラック企業』が労働時間規制緩和を悪用し合法的に社員を酷使!?」なんてコトも皆無とは言わないけれど…、その際の危惧は「制度策定の趣旨自体」ではなく「趣旨から逸脱した運用」だと思う…。

ということで、やっぱり『ブラック企業』取り締まりと『ホワイトカラー・エグゼンプション』導入の環境整備を同じ土俵の上で論じることの意味がわからない。

劣悪な労働環境の会社に意欲あふれる人材は集まらないし、真っ当な企業経営者にとって『働きがいのある職場づくり』が企業経営成功の必要条件であることは、自明の理だ!?



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