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2009年06月03日

GM「3割縮小」で再出発

~破産法申請、負債16兆円~


(前略)GMは20世紀型の企業経営のお手本とされた。だがこれらの経営モデルは右肩上がりの成長が前提。「仮にGMが重い年金負担を1932年(の大恐慌時代)に抱えていたら、破綻していただろう」。1950年、40歳だった経営学者ピーター・ドラッカーは既に論文で警告していた。

GM創業の地、ミシガン州フリント。相次ぐ工場閉鎖で約5000人の現役従業員に対し、年金生活者は約6万人にのぼる。全米では9万人弱の現役に対し、OBと家族は数10万人にのぼる。退職者向けの年金や医療費など「レガシーコスト(負の遺産)」は年1兆円規模に宇膨らんだ。(後略)

出所:6月2日 日本経済新聞

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「アメリカ繁栄の象徴であるGMが、破綻!」、すごいインパクトですね。1950年、既にこの展開を警告していたドラッカーにも感心させられます。

この警告の根拠は、ドラッカーが、1年半にわたりGMの組織経営を調査してのモノ。当時のCEOアルフレッド・スローンは「(アドバイスは)決して妥協するな」と言った様ですが、アドバイスに対し経営陣は総スカンだったということに苦笑してしまいます。

穿った見方をすれば、ドラッカー以外の経営学者や経営コンサルタントだったとしても、依頼を受けて当時のGMを調査すれば、同じような結論を導き出した様な気もします。

と考えると、いちばんスゴイのは、今回のGM破綻の流を創ることを『決断』したオバマ大統領なのかもしれません。果たして、「オバマ大統領のシナリオ通りにコトが進むのか?」今後に注目です。

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Posted by オルベア at 21:00│Comments(0)新聞記事
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