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2011年08月05日

今春の大卒就職率61%

~進路未定19%、10万7千人~


今春大学を卒業した人のうち就職した人の割合は昨年より0.8ポイント増の61.6%だったことが4日、文部科学省の学校基本調査速報で分かった。リーマンショック後の雇用悪化で前年比の下落幅が過去最大だった昨年とほぼ横ばいで、2000年頃の就職氷河期に次ぐ低水準となった。

大学卒業後に正社員にならず、進学もしない「進路未定」は計10万7,134人で、卒業者の19.4%を占めた。文科省は「雇用環境は依然厳しい」としている。(中略)

就職率は国公私立大の卒業生の中で就職した人の割合。先月、文科省と厚生労働省が発表した「就職内定率」は就職希望者に占める内定者の割合で、91.0%だった。

大卒者数は1万1,366人増の55万2,794人。このうち就職した人は1万1,356人増の34万546人。「進学も就職もしていない」は814人増の8万7,988人(15.9%)、「アルバイトなど一時的な仕事」は186人減の1万9,146人(3.5%)、「大学院などへの進学」は1,897人減の7万642人(12.8%)。(後略)

出所:8月5日 静岡新聞

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平成15年度の55.1%を底に上昇していた就職率は、平成20年度には69.8%まで上昇したものの、平成21年度以降は低下し、平成23年度は61.6%。「え~、大卒就職率が61%~?」なんて、驚く人もいるかもしれないけれど、現場で学生と接している人間にとっては、この状況は想定の範囲内だろう。

現場で学生の相談にのったり、実際に採用面接をしている私としては、「就職率」という数値よりも、その内容(中身)の方がず~っと気にかかる。そんな風に思っていたら、人事担当者の友人が、facebookでこんなコメントをつぶやいていた。


頑張ってるけど決まらないのか、社会のせいにしてあきらめ気分でやって案の定決まらないのか、、、面接していると心配になるケースが最近多い。。。


う~ん、同感。親や大学の心配をよそに、当事者である学生の中には「自身の就職を他人事と思っているんじゃないか?」と感じさせる者も少なくない。また、「就活にはすごく熱心だけど、これじゃ採れないな~」と感じさせちゃう学生も少なくない。就活を上手くやることばかりに目がいって、肝心の『働くことの心構え』が全く感じられない様な学生だ。

官・学では、学生と企業をマッチングさせるための施策をいろいろ考え実行しているし、今回の調査結果も次の施策を考える上での貴重な資料になるのだろうけれど…


「マッチングの仕組みづくりの前に、もっとやるべきことってあるんじゃない?」なんて、最近、強く感じてます!!

今春の大卒就職率61%


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Posted by オルベア at 22:10│Comments(0)新聞記事
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