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2011年09月10日

1年以内の離職率上昇

~高卒18.5% 大卒13%~


県内事業所に就職した2010年3月新規学卒者のうち、1年間で離職した高卒者は18.5%と前年を5.8ポイント上回ったことが静岡労働局の調べで分かった。中卒者は50.6%と2人に1人が仕事を辞めている。離職率は大卒、短大等卒も前年を上回り、厳しい就職戦線の一方で、若者の早期離職も増加している状況が浮き彫りとなった。(中略)

10年3月卒はリーマン・ショックの影響で県内求人が大幅に落ち、高卒の求人数は7千人台と過去最低となり、高卒以上の内定率もデータが残る1995年以来、3番目に低かった。学生らは少ない求人の中で就職したものの、職種や条件などが合わずに早期離職につながったとみられる。

静岡労働局は「職業に対する意識啓発や、ジョブサポーターによる職業講話などを強化する必要がある」(職業安定課)と指摘する。11年3月に卒業した学生に対する求人数も前年を下回っていることから、「今後も離職率が増加する可能性がある」と懸念している。

出所:9月9日 静岡新聞

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「石の上にも3年!」と言われ、新卒で入社した会社に勤め続けるのが常識だった30年前、社会人になってたった3年の間に3つの職場を転々とした私には、若者を頭ごなしに批判することなど出来ないけれど…

現代社会において、キャリアを積まないままの離転職は不利であることに間違いは無い。ましてや、リーマン・ショック後の厳しい労働市場の現状を考えると「やっと就職できたのに、1年で辞めてしまうなんてもったいない~」と思っちゃう。

そんな観点から考えると、静岡労働局の『職業意識の啓発』や『職業講話』への取り組み強化の姿勢は評価していいんじゃないだろうか。

ただその一方で、早期離職って「若者だけが悪いのかな~?」と思ってしまう自分がいる。若者たちを採用した企業は、「彼らを育てる努力をしているのだろうか?」「もしかしたら、辞めることを前提とした採用計画を立てている企業もあるんじゃ…?」などという疑問が沸いてくる。

早期離職対策と言うと、『働き手に対する啓蒙活動』ばかりが、クローズアップされるけれど、併せて『企業(経営者)に対しての啓蒙活動』も考えていかないと、「片手落ちなんじゃない…!?」と感じちゃう!!


※関連情報:9月13日(静岡)、15日(三島)、16日(浜松)で、『若年者に対する職場定着セミナー』で講師を務めさせていただきます。

1年以内の離職率上昇


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Posted by オルベア at 17:28│Comments(0)新聞記事
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