2012年01月21日
女子大に新役割
~リーダー育成に力~
共学人気に押され気味だった各地の女子大が、新しい役割に挑戦している。「企業や地域で活躍できる女性リーダーの育成」だ。まだ少ない指導的立場の女性を増やそうと、女子大ならではの授業を展開。共学校との違いをアピールしている。
国立お茶の水女子大は2009年からリーダー育成教育を本格敵に開始。社会の第一線で活躍する講師が「求められる女性リーダー像」を講義する科目や、企業の商品開発チームに加わりながら組織をまとめる手法を学ぶ科目など、多彩な授業に取り組んでいる。
頼住光子教授は「企業や地域のリーダーは力で押すタイプが多かったが、社会が複雑化し生き方も多様化した今、人の意見に耳を傾け共感で物事を進めるタイプも必要だ。そうしたリーダーに向く人材は女性に多く、育成は女子大の重要な役割」と話す。
同様の教育に取り組む私立椙山女子学園大の東珠実教授は、他の共学校での授業経験から「共学は男子がリーダー、女子が補佐役に回る傾向があるが、女子だけにリーダー育成授業をやるわけにはいかない。しかし男子への遠慮が要らない環境なら、女子学生は背中を押されれば伸び伸びとリーダーシップを発揮する」と女子大の利点を強調する。(後略)
出所:1月19日 静岡新聞 夕刊
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リーダー不在が指摘される日本において、『リーダー育成に力』を入れる大学が増えていくことには、多いに歓迎したい。
多種多様なリーダーが排出されることを期待するし、記事にある女子大の取り組みには、多いに注目したい。ということで、趣旨には多いに賛成なのだが…。
記事には、椙山女子学園大の東珠実教授の「共学は男子がリーダー、女子が補佐役に回る傾向がある…」のコメントがあったし、もちろんそんな側面はあると思う。ただ、その一方で、「女子学生の方が男子学生よりもエネルギッシュだったり、リーダーシップがとれている場合も少なくない!」とも感じる。
女性がリーダーシップを発揮できないのは、「育成が出来ていない」ということよりも、日本社会が男性中心でまわっていることに原因があるんじゃないかとも思うのだが…。
私自身は、それを女子学生の就活の場面などを見て感じる。「社会に出てからも、会社の牽引役としてリーダーとしての役割を演じたい!」と考えている女子学生が、就活をはじめてしばらくすると、日本の多くの会社の現実を知り、「自分が活躍できる場は、ないんじゃないか?」と落ち込むことは少なくない。
例えば、「海外営業として、バリバリ活躍したいと思っていたのに、女性には、その役回りは期待されていない様だ」などと落ち込むというケースだ。
ということで、「女子大でリーダー育成を進める一方で、社会の側が女性リーダーに大きな役割を期待する様な素地を創っていくことが大切だよな~」と考えさせられた記事でした。

共学人気に押され気味だった各地の女子大が、新しい役割に挑戦している。「企業や地域で活躍できる女性リーダーの育成」だ。まだ少ない指導的立場の女性を増やそうと、女子大ならではの授業を展開。共学校との違いをアピールしている。
国立お茶の水女子大は2009年からリーダー育成教育を本格敵に開始。社会の第一線で活躍する講師が「求められる女性リーダー像」を講義する科目や、企業の商品開発チームに加わりながら組織をまとめる手法を学ぶ科目など、多彩な授業に取り組んでいる。
頼住光子教授は「企業や地域のリーダーは力で押すタイプが多かったが、社会が複雑化し生き方も多様化した今、人の意見に耳を傾け共感で物事を進めるタイプも必要だ。そうしたリーダーに向く人材は女性に多く、育成は女子大の重要な役割」と話す。
同様の教育に取り組む私立椙山女子学園大の東珠実教授は、他の共学校での授業経験から「共学は男子がリーダー、女子が補佐役に回る傾向があるが、女子だけにリーダー育成授業をやるわけにはいかない。しかし男子への遠慮が要らない環境なら、女子学生は背中を押されれば伸び伸びとリーダーシップを発揮する」と女子大の利点を強調する。(後略)
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リーダー不在が指摘される日本において、『リーダー育成に力』を入れる大学が増えていくことには、多いに歓迎したい。
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ということで、「女子大でリーダー育成を進める一方で、社会の側が女性リーダーに大きな役割を期待する様な素地を創っていくことが大切だよな~」と考えさせられた記事でした。

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Posted by オルベア at 00:00│Comments(0)
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