2007年08月05日
がっかりだよ~!!
フルキャスト業務停止
~不正派遣で厚労省命令へ~
人材派遣大手のフルキャストが労働者派遣法に違反し、派遣が禁じられている業種に登録スタッフを派遣したとして、厚生労働省は2日までに、同社の全店舗に対し事業停止命令を出す方針を固めた。
同社は同法違反の派遣を繰り返しており、同省の東京労働局は極めて悪質と判断。厳しい処置に踏み切る。(後略)
2007年8月3日 日本経済新聞
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人材派遣の規制緩和の歴史を知る私にとっては、「がっかりだよ~!」って記事だ。
今でこそ、労働者派遣(人材派遣)は一般的だけど、労働者派遣法が成立したのは1985年。その後も、「96年:派遣対象業務を当初の13業務から26業務に拡大」「99年:港湾運送業務、建築業、警備などを除き派遣対象を原則自由化」「2000年:紹介予定派遣の解禁」「2004年:製造現場への派遣を解禁」と規制緩和が成されてきた。
で、それ以前の『人材派遣業』はどうだったかというと…。合法的な事業とは認識されていなくって、口の悪い人たちは、江戸初期から存在する『口入れ屋』(人さらい、人買い)などと揶揄していた。まぁ、社会的に認められてなかったわけだ。
そんな『人材派遣』が社会的に認知されはじめたのも、黎明期の人材派遣会社の経営者が力を合わせ、業界の健全化・合法化を目指し努力してきたし、厚労省と良識をもって闘ってきた結果。(だから、人材派遣の創業者同士は仲いいですよ。ライバルではなく、同士って感じ…)。
そんな歴史を知らない新規参入のみなさんが、、“人材を単なる商品”と考えて、江戸時代の『口入れ屋』もどきの商売をしているのを見ると、ホントに腹立たしい。
人材ビジネスをやるからには、法令遵守はもちろんのこと、最低限のモラルを守ってもらいたい。
~不正派遣で厚労省命令へ~
人材派遣大手のフルキャストが労働者派遣法に違反し、派遣が禁じられている業種に登録スタッフを派遣したとして、厚生労働省は2日までに、同社の全店舗に対し事業停止命令を出す方針を固めた。
同社は同法違反の派遣を繰り返しており、同省の東京労働局は極めて悪質と判断。厳しい処置に踏み切る。(後略)
2007年8月3日 日本経済新聞
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人材派遣の規制緩和の歴史を知る私にとっては、「がっかりだよ~!」って記事だ。
今でこそ、労働者派遣(人材派遣)は一般的だけど、労働者派遣法が成立したのは1985年。その後も、「96年:派遣対象業務を当初の13業務から26業務に拡大」「99年:港湾運送業務、建築業、警備などを除き派遣対象を原則自由化」「2000年:紹介予定派遣の解禁」「2004年:製造現場への派遣を解禁」と規制緩和が成されてきた。
で、それ以前の『人材派遣業』はどうだったかというと…。合法的な事業とは認識されていなくって、口の悪い人たちは、江戸初期から存在する『口入れ屋』(人さらい、人買い)などと揶揄していた。まぁ、社会的に認められてなかったわけだ。
そんな『人材派遣』が社会的に認知されはじめたのも、黎明期の人材派遣会社の経営者が力を合わせ、業界の健全化・合法化を目指し努力してきたし、厚労省と良識をもって闘ってきた結果。(だから、人材派遣の創業者同士は仲いいですよ。ライバルではなく、同士って感じ…)。
そんな歴史を知らない新規参入のみなさんが、、“人材を単なる商品”と考えて、江戸時代の『口入れ屋』もどきの商売をしているのを見ると、ホントに腹立たしい。
人材ビジネスをやるからには、法令遵守はもちろんのこと、最低限のモラルを守ってもらいたい。

2007年08月01日
奥山清行さんって、スゴ~イ!!
~フェラーリと鉄瓶~
フェラーリ創業55年記念モデル『エンツォ・フェラーリ』をデザインした工業デザイナー奥山清行氏の著、ということで読んだ本。
あの『エンツォ・フェラーリ』を日本人がデザインしたというだけで、驚きなのだが、奥山氏の凄さはそれだけじゃない。
日本の美大を卒業後、就職もせずにアメリカに渡った奥山氏は、アメリカの大学を卒業後GM、ドイツのポルシェ、再びGMで管理職を…。その後、イタリアのピニンファリーナでチーフデザイナー、アメリカの大学でデザインを教え、ピニンファリーナでデザインディレクター、その後独立というスゴイ経歴の持ち主だ。
で、そんな奥山氏に、「好きなことだったら、いくら努力してもつらいとは感じない」「自分にとって何が好きなのかを見つけること、そして途中からやり直してでもその道に進むことが、人生では重要だと思う」と言われちゃうと、妙に納得してしまう。
また、「日本では『自分のために働く』と宣言することは罪悪のように感じられるようだが、最初に『自分』があって、すべてのことはそれに付随するものでしかない。」というコメントにも…。
その一方で、「日本の一地方が、東京を経由せずに世界に文化を発信することを実現するための実験・実践のために『山形カロッツェリア研究会』を作り、山形のものづくりに活かそうと考える」等、僕のイメージする工業デザイナーの域を遙かに超えている。
この本は、奥山氏の生きざまを通し、『働くことの意味』『挑戦することの尊さ』を教えてくれる。

フェラーリ創業55年記念モデル『エンツォ・フェラーリ』をデザインした工業デザイナー奥山清行氏の著、ということで読んだ本。
あの『エンツォ・フェラーリ』を日本人がデザインしたというだけで、驚きなのだが、奥山氏の凄さはそれだけじゃない。
日本の美大を卒業後、就職もせずにアメリカに渡った奥山氏は、アメリカの大学を卒業後GM、ドイツのポルシェ、再びGMで管理職を…。その後、イタリアのピニンファリーナでチーフデザイナー、アメリカの大学でデザインを教え、ピニンファリーナでデザインディレクター、その後独立というスゴイ経歴の持ち主だ。
で、そんな奥山氏に、「好きなことだったら、いくら努力してもつらいとは感じない」「自分にとって何が好きなのかを見つけること、そして途中からやり直してでもその道に進むことが、人生では重要だと思う」と言われちゃうと、妙に納得してしまう。
また、「日本では『自分のために働く』と宣言することは罪悪のように感じられるようだが、最初に『自分』があって、すべてのことはそれに付随するものでしかない。」というコメントにも…。
その一方で、「日本の一地方が、東京を経由せずに世界に文化を発信することを実現するための実験・実践のために『山形カロッツェリア研究会』を作り、山形のものづくりに活かそうと考える」等、僕のイメージする工業デザイナーの域を遙かに超えている。
この本は、奥山氏の生きざまを通し、『働くことの意味』『挑戦することの尊さ』を教えてくれる。
