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2007年06月06日

派遣縮小など事業再編

~「総合」の大手と二極化~


準大手・中堅の人材サービス会社が事業の選択と集中に乗り出す。人手不足を背景に採用コストが膨らむ派遣などの事業を縮小し、得意分野に経営資源を集中する。人材業界では需要の高まりを受けて需要の高まりを受けて事業の幅を増やす「総合化」が進められてきたが、人手不足の一段の進展が事業展開に制約を生み始めた。(中略)

人材需要の高まりでパソナなど大手人材会社は一段と総合化を進めている。ただ、採用コストの上昇で中堅以下の人材企業が事業の幅を広げると利益率低下を招くリスクが顕在化しつつある。総合型を志向する大手と、得意分野への特化で大手に対抗する専門型への二極化が進みそうだ。

出所:6月5日 日本経済新聞 朝刊

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前回に引き続き、人材派遣関係のニュースです。準大手・中堅の人材サービス会社が事業の選択と集中に乗り出すんだって…。

一般的なビジネスは、『売り先』さえ見つけることが出来れば、『仕入れ』はガンバリで何とかしちゃうんだろうけど、人材ビジネスは、『仕入れ(登録スタッフ確保)』が命。いくら『売り先(派遣先)』を開拓する能力があったって、『仕入れ』が出来なきゃOUTなわけ!?

ということで、今後の人材派遣業界、準大手・中堅どころには淘汰の波が訪れるんだろうな~。ここ2~3年で、県内大手の人材派遣会社が全国区の大手に軒並み買収されちゃったし…。


チョッピリさびしいと感じるのは、わたしだけ…?

  

Posted by オルベア at 23:02Comments(0)新聞記事

2007年06月06日

派遣登録会 JTBなどと共催

~テンプスタッフ 相乗効果に期待~


人材派遣大手のテンプスタッフは、JTBなど大企業系の人材会社3社と共同で派遣登録者を募集する。派遣先として人気があるグループと組んで登録会を開催し、人材を確保する狙い。今後も共催企業の組み合わせを変えながら、同様の登録会を年内に20回程度開く。(中略)

人材大手が、大企業系の人材会社と共同で登録会を開くのは珍しい。景気回復で新規登録者を集めることが難しくなり、互いの知名度を生かせる施策実施に踏み切る。これまで大企業系の人材会社に登録する人は、その企業グループ内で働きたいという希望が強く、人材大手が同時登録を受け付けても成果は期待しにくいとみられていた。

出所:6月5日 日本経済新聞 朝刊

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へ~、ちょっとびっくりの記事ですね。

派遣の仕組みに詳しくない方のために補足すると、人材派遣(一般労働者派遣)には、テンプスタッフやパソナ、アデコ、リクルートスタッフィング等、不特定多数の企業に派遣をする『独立系』と、記事にもあるような『大企業系(資本系)』ってのがあるんです。

で、『独立系』は、種々雑多な派遣先企業の情報を持っているというメリットはあるものの、登録スタッフの好みの派遣先ばかりを用意しているわけじゃない(まぁ、イヤだったら断りゃいいんですが…)。

一方、『大企業系』は、大手企業の小会社で、親会社の第2人事部的な役割を担ってることもあり、「●●企業グループで働きた~い」ってみなさんが登録するケースが多い。「就業形態は派遣だけど、まぁ、安心して働ける派遣先が多そう」てな感じでしょうか?

で、何でびっくりしたかというと、記事でも書いてあるように共同開催の登録会って非常に珍しいわけです。登録会って人材派遣会社にとっては『仕入れ』なんで、手の内は明かしたくないわけですよ…。


募集コストの高騰で、「背に腹は代えられない」ってところなんでしょうか?人材派遣の業界もいよいよ消耗戦の色合いが強くなってきたってコトなのかな…?!あ~、怖い!

  

Posted by オルベア at 18:15Comments(0)新聞記事