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2007年05月16日

モチベーション・ストラテジー(Blog編)

~小笹芳央 著~


リンクアンドモチベーション代表、小笹芳央氏の著書。

第1~2章は「組織の新陳代謝」に関して、第3~4章は「組織の病気や具体的な診断方法」について、第5~7章は「組織療法」、第8章では「組織変革のメカニズム」を紹介している。

会社と社員の関係が、『相互拘束』から『相互選択』の時代に移行していることも、組織の入り口を管理する『エントリーマネジメント』の重要性も、組織拡大に伴う各種症例も、小笹氏のおっしゃるとおり。

とはいえ、書いてる切り口が特別新しいと感じられなかったのも事実。小笹氏の著書は始めてだし、且つ個人的に結構注目していただけに、チョッピリ残念!?


まぁ、コンサルティングファームの社長が、書籍で手の内全てを明かすはずもなく、「続きは、個別コンサル契約で…」ってコトなんでしょうかね。

  

Posted by オルベア at 13:53Comments(0)書評

2007年05月16日

企業の新卒採用拡大

~県内高校95%、大学94%~


今春に高校を卒業した生徒の3月末時点の就職率が前年同期を1.1ポイント上回る93.9%となり、5年連続の上昇となったことが15日、文部科学省の調査で分かった。県内は95.2%で前年同月を0.3ポイント上回っている。(中略)

文科省「景気回復や、企業が団塊の世代の大量退職に備えて新卒採用を拡大していることが影響している」とみている。(中略)

調査は、高校は国公私立の全校で実施。大学と短大、高専、専修学校は計112校を抽出して調べた。

出所:5月16日 静岡新聞 朝刊

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確かに、景気回復や、団塊の世代の大量退職が、新卒採用市場に好循環をもたらしていることはわかるけど、これだけじゃ、新卒者の進路の全体像は見えてこない。

だって、この就職率の分母って就職希望者でしょ。「就職希望者の90数%が就職できてるからいいじゃない」って思う人もいるかもしれないけれど、この記事だけじゃ、“就職を希望しない学生”の割合もわからなければ、“就職を希望しない学生”がホントに希望していないのかだってわからない。

他の調査によれば、高校生について言えば、「就職希望者は2割強しかいない」という事実がある。就職の実感がわかず、無目的に進学してしまう学生が増えてるってことが理由かな…?

大学生について言えば、「就職するのは卒業者の6割強」。就職を希望しない学生は、大学院進学(これも、進学の目的は…?)・就職しない・一時的な仕事に就くという進路を歩んでる…。

要は、「働かない」ってどういうことなのか?をイメージできないまま、“就職を希望しない学生”が増えてるってことなんじゃないだろうか。


若者の労働市場が拡大していることは、歓迎するけれど、両手をあげて「よかった、よかった」とは言えないな~。

  

Posted by オルベア at 09:18Comments(0)新聞記事