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2008年03月28日

中小企業の8割パート社員雇用

~貴重な労働力 定着~


静清信用金庫が中小企業経営者を対象に行った「パート社員の雇用状況調査」によると、パート社員を雇用している事業所は全体の8割を超え、パート社員が貴重な労働力として定着していることが分かった。規模別では従業員規模が大きくなるにしたがって雇用率が高くなり、回答した従業員50人以上の事業所すべてで雇用していた。

パート社員の雇用理由は「賃金コストが安い」との回答が全体の3割を超えた。小売り業、飲食業は雇用調整が容易で日や季節的な業務の繁忙に対処できることを挙げる事業所が多かった。建設業や情報・通信業は即戦力としてパート社員の経験、技術を雇用理由に挙げるなど、業種によって雇用理由はさまざま。また、パート社員と正社員の仕事に明確な区分がないとの回答は8割に上った。(中略)

「正社員化」への取り組みは6割強が「特に定めていない」「登用しない」と答えた。「採用試験を設けている」事業所は従業員100人以上の事業所のうち1割強にとどまるなど、パート社員の正社員化への取り組みはあまり積極的ではない姿勢がうかがえる。

出所:3月27日 静岡新聞 朝刊

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改正パートタイム労働法に関しては、3月26日のブログ「パート正社員化74%が制度導入」でも取り上げさせていただいた。同じテーマだけど、前回が『大手企業』で今回が『静岡県の中小企業』というのが大きな違い。

大手企業の「正社員への登用制度」が導入予定や検討中を含めると、9割に達するのと比べ、中小企業(今回の記事です)では、「正社員への登用制度」を考えていない企業が6割強と正社員化についての考え方の違いが見て取れる。

まぁ、実際は大手企業でも正社員になったのはパート社員の3%程度だから、運用ベースでは大同小異かもしれないけれどネ!?

もはや企業にとってパートタイムという就業形態は、コスト面から見ても必要欠くべからざる仕組みになっているのがよくわかる。正社員希望のみなさんにとっては、ショッキングな記事かもしれないけれど…

  

Posted by オルベア at 16:27Comments(0)新聞記事