2010年08月03日
フリーライダー ~あなたの隣のただのり社員~
河合太介+渡部幹 著
「毎日、何をしているのか解らないようなことをやっていて、給料は一人前もらう」こんな「ただのり社員」のことを『フリーライダー』というそうです…。ということで、タイトルに惹かれて読んでみました。
かつては「ただのり社員」といえば、定年をひかえたロートルのおじさんのイメージでしたが、昨今は、そんなに単純じゃない様です。
年齢で言えば、中高年だけではなく、20代・30代だったり、サボる方法・パターンも多様化している等、非常にバリエーション豊富になっている様で…。
一生懸命やっているつもりが、実は「自分がフリーライダーだった…」等、誰もがフリーライダーになる可能性があることを踏まえ、私たちが先ずやるべきことは、自分がフリーライダー化しない様に自分の役割を客観視することじゃないでしょうか!?

「毎日、何をしているのか解らないようなことをやっていて、給料は一人前もらう」こんな「ただのり社員」のことを『フリーライダー』というそうです…。ということで、タイトルに惹かれて読んでみました。
かつては「ただのり社員」といえば、定年をひかえたロートルのおじさんのイメージでしたが、昨今は、そんなに単純じゃない様です。
年齢で言えば、中高年だけではなく、20代・30代だったり、サボる方法・パターンも多様化している等、非常にバリエーション豊富になっている様で…。
一生懸命やっているつもりが、実は「自分がフリーライダーだった…」等、誰もがフリーライダーになる可能性があることを踏まえ、私たちが先ずやるべきことは、自分がフリーライダー化しない様に自分の役割を客観視することじゃないでしょうか!?

2010年06月28日
成長するしかけ
~サイバーエージェント流~
サイバーエージェントの取締役人事本部長 曽山哲人の著書。サイバーエージェントは、先日読んだ『不機嫌な職場』の「第4章:協力しあう組織に学ぶ」でも成功事例として紹介されていたので、読んでみた。
タイトルは、『成長するしかけ』ということで、ほとんどが具体的な事例に費やされている。
これはこれで、よいのだけれど、大切なポイントは最後の数ページ!?
忘れないようにメモしとこ…
-対談-
「サイバーエージェントの人事戦略」
藤田晋×曽山哲人
・人事担当者がいかにがんばっても経営者の人事に対する理解が薄いと、何をやってもムダだということ。だから、経営者自ら人事に対して本腰を入れることが重要だと思っていた。
・これからは個人の発想や能力やがんばり、そういうものをうまく引き出していく会社が勝つ時代になると思う。(共に、藤田社長 談)
今更だけど、人事戦略に近道は無いのです。

サイバーエージェントの取締役人事本部長 曽山哲人の著書。サイバーエージェントは、先日読んだ『不機嫌な職場』の「第4章:協力しあう組織に学ぶ」でも成功事例として紹介されていたので、読んでみた。
タイトルは、『成長するしかけ』ということで、ほとんどが具体的な事例に費やされている。
これはこれで、よいのだけれど、大切なポイントは最後の数ページ!?
忘れないようにメモしとこ…
-対談-
「サイバーエージェントの人事戦略」
藤田晋×曽山哲人
・人事担当者がいかにがんばっても経営者の人事に対する理解が薄いと、何をやってもムダだということ。だから、経営者自ら人事に対して本腰を入れることが重要だと思っていた。
・これからは個人の発想や能力やがんばり、そういうものをうまく引き出していく会社が勝つ時代になると思う。(共に、藤田社長 談)
今更だけど、人事戦略に近道は無いのです。

2010年06月16日
不機嫌な職場
~なぜ社員同士で協力できないのか~
高橋克徳・河合太介・永田稔・渡部幹 氏の共著。
以前読んだ、河合太介(ケビン・D・スワン)氏の著書『ニワトリを殺すな』がツボにはまったことを覚えていたのと、何よりタイトルにつられて読んでみた。
第1章 いま、職場で何が起きているのか(情報共有)
第2章 何が協力関係を阻害しているのか(原因分析)
第3章 協力の心理を理解する(現状の考察)
第4章 協力し合う組織に学ぶ(好事例紹介)
第5章 協力し合える組織を作る方法(問題解決の方法)
最終章 協力への第一歩の踏み出し方
の6つの章でまとめられている。
「そうなんだよね~」と頷くところばかりなのと、「特効薬はないんだよね~」との想いが交錯しちゃいました。
正直、「読んでスッキリ!!」って読後感は無かったですネ。
先ずは、「協力への第一歩を踏み出す」「出来ることからはじめてみる」、これしか無さそうですネ?!

高橋克徳・河合太介・永田稔・渡部幹 氏の共著。
以前読んだ、河合太介(ケビン・D・スワン)氏の著書『ニワトリを殺すな』がツボにはまったことを覚えていたのと、何よりタイトルにつられて読んでみた。
第1章 いま、職場で何が起きているのか(情報共有)
第2章 何が協力関係を阻害しているのか(原因分析)
第3章 協力の心理を理解する(現状の考察)
第4章 協力し合う組織に学ぶ(好事例紹介)
第5章 協力し合える組織を作る方法(問題解決の方法)
最終章 協力への第一歩の踏み出し方
の6つの章でまとめられている。
「そうなんだよね~」と頷くところばかりなのと、「特効薬はないんだよね~」との想いが交錯しちゃいました。
正直、「読んでスッキリ!!」って読後感は無かったですネ。
先ずは、「協力への第一歩を踏み出す」「出来ることからはじめてみる」、これしか無さそうですネ?!

2010年05月02日
チャイナビッグバン
~葉 千栄 著~
GW、最近なかなか本を読む時間がとれなかったので、手元にあった『チャイナビッグバン』を読んでみた。
中国の経済発展の現状と今後の展望を、自動車、外食、小売り、高齢者・子ども、旅行・観光、保険、鉄道、道路、港湾、電力等々について、丁寧に書いている。
葉氏は、日本は、中国を含むアジアの新興国を国内市場の延長線上と位置づけ『アジア内需』と考え、技術やサービス・ノウハウを提供すれば、日本経済の復活と発展が可能になると提案している。
確かに…。
中国が葉氏のシナリオどおりに発展するとすれば、あとは「日本の将来は暗い」と感じている若者たちが『アジア内需』という概念を受け入れ、日本という枠に捕らわれずにイキイキ暴れ回ってくれればいい(←ここが結構難しい…?)ってことですかね…!?

GW、最近なかなか本を読む時間がとれなかったので、手元にあった『チャイナビッグバン』を読んでみた。
中国の経済発展の現状と今後の展望を、自動車、外食、小売り、高齢者・子ども、旅行・観光、保険、鉄道、道路、港湾、電力等々について、丁寧に書いている。
葉氏は、日本は、中国を含むアジアの新興国を国内市場の延長線上と位置づけ『アジア内需』と考え、技術やサービス・ノウハウを提供すれば、日本経済の復活と発展が可能になると提案している。
確かに…。
中国が葉氏のシナリオどおりに発展するとすれば、あとは「日本の将来は暗い」と感じている若者たちが『アジア内需』という概念を受け入れ、日本という枠に捕らわれずにイキイキ暴れ回ってくれればいい(←ここが結構難しい…?)ってことですかね…!?

2010年02月23日
ハッピー・リタイアメント
~浅田次郎 著~
新聞の書評で紹介されてたタイトルに惹かれて、読んでみました。
定年を四年後に控えた、しがない財務官僚の慎ちゃんと愚直だけが取り柄の自衛官のベンさんが、業務実体のないJAMS(全国中小企業振興会)に天下ってから、ハッピー・リタイアするまでの物語。
肩肘張らずに楽しく読めるんだけど、結構、日本の雇用制度の本質を突いているのが、またおもしろい。
例えば、こんな一節…
「バカだね、君は。何もわかっとらんじゃないか。では君のためにもう少し平たく言おう。日本の職場は終身雇用が原則だ。しかし一方では、年功序列による累進も一応の原則だ。全者は伝統、後者は近代軍制から発展した社会制度、どちらもおろそかにはできないのだけれど、この2つの原則は理論的に矛盾する」
- ごもっともです。で?
「つまりこの二大原則をともに実行するためには、三角形と四角形が実は同じ形であるという、超幾何学が必要となる」
う~ん、やっぱり人事制度って奥深いですね…(笑

新聞の書評で紹介されてたタイトルに惹かれて、読んでみました。
定年を四年後に控えた、しがない財務官僚の慎ちゃんと愚直だけが取り柄の自衛官のベンさんが、業務実体のないJAMS(全国中小企業振興会)に天下ってから、ハッピー・リタイアするまでの物語。
肩肘張らずに楽しく読めるんだけど、結構、日本の雇用制度の本質を突いているのが、またおもしろい。
例えば、こんな一節…
「バカだね、君は。何もわかっとらんじゃないか。では君のためにもう少し平たく言おう。日本の職場は終身雇用が原則だ。しかし一方では、年功序列による累進も一応の原則だ。全者は伝統、後者は近代軍制から発展した社会制度、どちらもおろそかにはできないのだけれど、この2つの原則は理論的に矛盾する」
- ごもっともです。で?
「つまりこの二大原則をともに実行するためには、三角形と四角形が実は同じ形であるという、超幾何学が必要となる」
う~ん、やっぱり人事制度って奥深いですね…(笑

2010年01月30日
就活格差
常見陽平 著
現代は「就活氷河期」ではなく、「就活格差」の時代。特別なコトが書いてある訳ではないけれど、現代の就活を正確に描写している。
就活中の学生や保護者のみなさんも読んでみることをお勧めしたい。つまらない就活のHow to本を読むよりもずっとためになるんじゃないでしょうか。

現代は「就活氷河期」ではなく、「就活格差」の時代。特別なコトが書いてある訳ではないけれど、現代の就活を正確に描写している。
就活中の学生や保護者のみなさんも読んでみることをお勧めしたい。つまらない就活のHow to本を読むよりもずっとためになるんじゃないでしょうか。

2010年01月19日
14歳からの仕事道
弦田有史 著 理論社
タイトルを見て、「これうちの子どもに読ませる本の紹介?」などと思う方もいるかもしれません。もちろんそれもアリですが…。
『キャリア』という概念が定着していない日本では、『キャリア』というと「資格取得」や「キャリアアップのための転職」といった話になりがちです。
とはいえ、資格取得や転職だけで『キャリア』の悩みが解消されるとは思えません。「『キャリア』とは何なのか?」「どうすれば今抱えている悩みや不安が解消できるのか?」等を考え、日々の生活やモノの見方を変えることからはじめるのが大切なのではないかと思います。
この本に『キャリア』というコトバは一切出てきませんが、ほんとうに自分自身の『キャリア』を考える大人に読んで欲しい一冊です。

タイトルを見て、「これうちの子どもに読ませる本の紹介?」などと思う方もいるかもしれません。もちろんそれもアリですが…。
『キャリア』という概念が定着していない日本では、『キャリア』というと「資格取得」や「キャリアアップのための転職」といった話になりがちです。
とはいえ、資格取得や転職だけで『キャリア』の悩みが解消されるとは思えません。「『キャリア』とは何なのか?」「どうすれば今抱えている悩みや不安が解消できるのか?」等を考え、日々の生活やモノの見方を変えることからはじめるのが大切なのではないかと思います。
この本に『キャリア』というコトバは一切出てきませんが、ほんとうに自分自身の『キャリア』を考える大人に読んで欲しい一冊です。

2009年12月10日
しがみつかない生き方
精神科医、香山リカさんの著書。結構売れてる様なので、読んでみた。
う~ん、第1章~話題(?)の第10章<勝間和代>を目指さない、までを読んだけど、あまり共感できるところは無かったな~(僕も、勝間和代を目指したいとは思わないけど…)。
例えば、第2章 自慢・自己PRをしない。2007年春に社会経済生産性本部が実施した新入社員アンケートの結果についての分析。
氏は、「業績・能力主義的な給与体系を希望する回答が調査開始以来はじめて6割を着る結果になったこと」について、若者は「熾烈な自己アピール競争でなんとか入社したものの、転職や起業などのキャリアアップもせずにすむなら、それでよい」と考えていると解釈しているけれど…。
僕は、多くの若者が萎縮して企業にしがみつこうとしている様に感じている(当にタイトルと真逆…)。それが許される世の中だったらいいけれど、現在の多くの企業では、キャリアアップの意識が薄い若者の居場所がなくなりつつあることを認識しておく必要はあると思う。
この本が心に響かなかったのは、香山氏の言う「ふつうの幸せ」を手に入れるための必要条件が書かれていないことが理由なのかもしれない。
「ふつうの幸せ」(←これ自体よくわからないが…)を得るためには、それなりの努力も必要だということを知っておく必要があると思う。

う~ん、第1章~話題(?)の第10章<勝間和代>を目指さない、までを読んだけど、あまり共感できるところは無かったな~(僕も、勝間和代を目指したいとは思わないけど…)。
例えば、第2章 自慢・自己PRをしない。2007年春に社会経済生産性本部が実施した新入社員アンケートの結果についての分析。
氏は、「業績・能力主義的な給与体系を希望する回答が調査開始以来はじめて6割を着る結果になったこと」について、若者は「熾烈な自己アピール競争でなんとか入社したものの、転職や起業などのキャリアアップもせずにすむなら、それでよい」と考えていると解釈しているけれど…。
僕は、多くの若者が萎縮して企業にしがみつこうとしている様に感じている(当にタイトルと真逆…)。それが許される世の中だったらいいけれど、現在の多くの企業では、キャリアアップの意識が薄い若者の居場所がなくなりつつあることを認識しておく必要はあると思う。
この本が心に響かなかったのは、香山氏の言う「ふつうの幸せ」を手に入れるための必要条件が書かれていないことが理由なのかもしれない。
「ふつうの幸せ」(←これ自体よくわからないが…)を得るためには、それなりの努力も必要だということを知っておく必要があると思う。

2009年11月17日
就活って何だ
~人事部長から学生へ~
大手人気企業の人事部長が「面接の裏」「本当に欲しい人材」「仕事とは何か」等を語った取材集。
書いてあることは至極真っ当だけど、「誰に読んでもらいたくて書いたんだろう?」って思っちゃいました。
マニュアル化していない学生は、この本を読んで「そりゃ、そうだよな~」って思うんだろうし、マニュアル化している多くの学生は、「書いてあることはわかるけど、でどうすりゃいいの?」って思うんじゃないだろうか…
難しいかもしれないけれど、学生のみなさんが、『マニュアルに踊らされることのない就活が出来るコト』を願っています。

大手人気企業の人事部長が「面接の裏」「本当に欲しい人材」「仕事とは何か」等を語った取材集。
書いてあることは至極真っ当だけど、「誰に読んでもらいたくて書いたんだろう?」って思っちゃいました。
マニュアル化していない学生は、この本を読んで「そりゃ、そうだよな~」って思うんだろうし、マニュアル化している多くの学生は、「書いてあることはわかるけど、でどうすりゃいいの?」って思うんじゃないだろうか…
難しいかもしれないけれど、学生のみなさんが、『マニュアルに踊らされることのない就活が出来るコト』を願っています。

2009年07月21日
ぼくは猟師になった
千松信也 著
実はこの本、先日、キャリア開発研修の受講者だったMさんにお借りしたモノ。『猟師の本』、もしお借りしなければ、僕が読むことはなかっただろうけど…。
著者の千松氏は、京都府内で運送業に従事しつつ、ワナ猟を実践している猟師。ワナを仕掛け、シカやイノシシを獲り、解体する、そして食べる。
猟の描写や写真入りの解体の様子なども興味深かったけれど、「何故、千松氏は猟師になったんだろ?」と問い続けながら読ませていただきました。だって、スーパーに行けばいろんな食材を好きなだけ手に入れることが出来るわけだし、「こんなに手間のかかる生活をする必要があるのかな~」と…。
本を読んで、確証を得たというわけではないのですが、千松氏にとって(もしかしたら私たちにとっても…)は、「『働くこと』が『生きること(食べること)』に直結していると感じられるコトが大切なのかも…?」と感じました。
素直に、おもしろかったデス!?

実はこの本、先日、キャリア開発研修の受講者だったMさんにお借りしたモノ。『猟師の本』、もしお借りしなければ、僕が読むことはなかっただろうけど…。
著者の千松氏は、京都府内で運送業に従事しつつ、ワナ猟を実践している猟師。ワナを仕掛け、シカやイノシシを獲り、解体する、そして食べる。
猟の描写や写真入りの解体の様子なども興味深かったけれど、「何故、千松氏は猟師になったんだろ?」と問い続けながら読ませていただきました。だって、スーパーに行けばいろんな食材を好きなだけ手に入れることが出来るわけだし、「こんなに手間のかかる生活をする必要があるのかな~」と…。
本を読んで、確証を得たというわけではないのですが、千松氏にとって(もしかしたら私たちにとっても…)は、「『働くこと』が『生きること(食べること)』に直結していると感じられるコトが大切なのかも…?」と感じました。
素直に、おもしろかったデス!?

2009年06月01日
自分の仕事を作る
西村佳哲 著
著者の西村佳哲氏が、モノ作り(所謂、クリエイティブ)の現場を訪れ、『働くことの意味』を考えるという本。
『1.働き方がちがうから結果もちがう』『他人事の仕事と「自分の仕事」』『「ワークデザイン」の発見』の3つの章に分かれている。1章と2章は、こだわりを持って働く人たちをフォーカスしているし、それぞれの人の仕事観も参考になるのだが…。
個人的には、西村氏自身が考える『働くことの意味』を綴った、『3「ワーク・デザイン」の発見』が好きかな…?!「書籍全体のまとまり」という観点から言うとちょっと唐突な感じがするけれど…。
氏もかつては、会社に籍を置いていたこともあるようで、「会社にいる時は、よく会社のグチを口にする上司や中堅社員の姿を見かけた。そうした人ほど、いつまでも会社を辞めようとしない。グチをつぶやく心の裏側には、会社への期待感がある。しかし、いったい何を期待しているのだろう。そもそも期待すべき対象は自分自身であって、会社ではないのでは?」なんてコトが書いてある。
そんな記載を見て、「意味のある仕事」と「意味の無い仕事」があるのではなく、働き手が「働くことの意味を見いだせるか否か?」なんだよね~、などと思わせてくれる本でした。

著者の西村佳哲氏が、モノ作り(所謂、クリエイティブ)の現場を訪れ、『働くことの意味』を考えるという本。
『1.働き方がちがうから結果もちがう』『他人事の仕事と「自分の仕事」』『「ワークデザイン」の発見』の3つの章に分かれている。1章と2章は、こだわりを持って働く人たちをフォーカスしているし、それぞれの人の仕事観も参考になるのだが…。
個人的には、西村氏自身が考える『働くことの意味』を綴った、『3「ワーク・デザイン」の発見』が好きかな…?!「書籍全体のまとまり」という観点から言うとちょっと唐突な感じがするけれど…。
氏もかつては、会社に籍を置いていたこともあるようで、「会社にいる時は、よく会社のグチを口にする上司や中堅社員の姿を見かけた。そうした人ほど、いつまでも会社を辞めようとしない。グチをつぶやく心の裏側には、会社への期待感がある。しかし、いったい何を期待しているのだろう。そもそも期待すべき対象は自分自身であって、会社ではないのでは?」なんてコトが書いてある。
そんな記載を見て、「意味のある仕事」と「意味の無い仕事」があるのではなく、働き手が「働くことの意味を見いだせるか否か?」なんだよね~、などと思わせてくれる本でした。

2009年05月25日
リーダーシップに「心理学」を生かす
~DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部~
ハーバード・ビジネス・レビューに掲載された9本の論文。リーダーシップに関する心理学的アプローチを中心に、学習・企業再生など、さまざまな組織心理の論考を掲載している。
どの論文に対しても「なるほど~」と頷いてしまうモノばかりだけど、特に印象に残ったのは(良い悪いではなく、現在の自分にとってより参考にしたいという観点)のは…
第4章:道徳家ほど己の偏見に気づかない
「マネージャーとして、倫理に基づいて行動していますか」という問いに「はい」と答えるか「いいえ」と答えるか…。
もし「はい」と答えたならば、あなたは倫理に基づいて行動するマネージャーではない。
第5章:学習の心理学
こちらは、マサチューセッツ工科大学スローン・スクール 経営学名誉教授 エドガー・H・シャインの論文。
で、「子供の模倣や芸術家の想像力も含み、あらゆる学習が基本的に強制的なものである」なんてことや、「企業文化には強制的説得が不可避である」なんてことが書いてある。
まさに目から鱗状態。特に第5章は「しばらくしたら、再度読み直してみたい!」と感じさせる内容でした。
第7章:「不測の事態」の心理学
不測の事態のマネジメントに長けているリーダーについて、「組織に新たに加わった人たちは、昔からいる人たちが見過ごしていることに気づくもの。ところが、当然のことながら、新参者は何かに気づいても、的外れな印象を与えたくないので黙っている場合も多い」との記述が…。
この辺りが、企業がコンサルタントに期待する部分なんでしょうかね…!?
ということで、ためになることがいっぱいの★4つというところでしょうか。

ハーバード・ビジネス・レビューに掲載された9本の論文。リーダーシップに関する心理学的アプローチを中心に、学習・企業再生など、さまざまな組織心理の論考を掲載している。
どの論文に対しても「なるほど~」と頷いてしまうモノばかりだけど、特に印象に残ったのは(良い悪いではなく、現在の自分にとってより参考にしたいという観点)のは…
第4章:道徳家ほど己の偏見に気づかない
「マネージャーとして、倫理に基づいて行動していますか」という問いに「はい」と答えるか「いいえ」と答えるか…。
もし「はい」と答えたならば、あなたは倫理に基づいて行動するマネージャーではない。
第5章:学習の心理学
こちらは、マサチューセッツ工科大学スローン・スクール 経営学名誉教授 エドガー・H・シャインの論文。
で、「子供の模倣や芸術家の想像力も含み、あらゆる学習が基本的に強制的なものである」なんてことや、「企業文化には強制的説得が不可避である」なんてことが書いてある。
まさに目から鱗状態。特に第5章は「しばらくしたら、再度読み直してみたい!」と感じさせる内容でした。
第7章:「不測の事態」の心理学
不測の事態のマネジメントに長けているリーダーについて、「組織に新たに加わった人たちは、昔からいる人たちが見過ごしていることに気づくもの。ところが、当然のことながら、新参者は何かに気づいても、的外れな印象を与えたくないので黙っている場合も多い」との記述が…。
この辺りが、企業がコンサルタントに期待する部分なんでしょうかね…!?
ということで、ためになることがいっぱいの★4つというところでしょうか。

2009年05月14日
なぜGMは転落したのか
~アメリカ年金制度の罠~
昨今、米国のビッグ3の窮状が報道される中、「なぜGMは転落したのか」というタイトルに惹かれて読んでみた。
第1部は「誰がGMを殺したか」と題し、GMの経営者と全米自動車労組(UAW)の葛藤を、第2部では「年金をめぐる戦い」と題しニューヨーク州都市交通局(MTA)と全米運輸労組(TWU)の攻防を、第3部は「自治体が破産するとき」と題し、サンディエゴをモチーフに年金問題の先延ばしが自治体の財政破綻をもたらすことについて書かれている。
全編通して筆者が言わんとしているのは「年金制度は、官公庁でも民間企業でも、連邦でも地方自治体でも『クレジットカード中毒』にかかっているようなもの」「カードの上限額まで借り入れて、最低限の支払いしかしなかったら、どんなツケが回ってくるのか?よ~く考えてみよう」というお話です。
自戒の念も含み、「面倒なことを先延ばしにしようとする人間の本性が問題を引き起こす」ということを胸に刻んでおきたい。

昨今、米国のビッグ3の窮状が報道される中、「なぜGMは転落したのか」というタイトルに惹かれて読んでみた。
第1部は「誰がGMを殺したか」と題し、GMの経営者と全米自動車労組(UAW)の葛藤を、第2部では「年金をめぐる戦い」と題しニューヨーク州都市交通局(MTA)と全米運輸労組(TWU)の攻防を、第3部は「自治体が破産するとき」と題し、サンディエゴをモチーフに年金問題の先延ばしが自治体の財政破綻をもたらすことについて書かれている。
全編通して筆者が言わんとしているのは「年金制度は、官公庁でも民間企業でも、連邦でも地方自治体でも『クレジットカード中毒』にかかっているようなもの」「カードの上限額まで借り入れて、最低限の支払いしかしなかったら、どんなツケが回ってくるのか?よ~く考えてみよう」というお話です。
自戒の念も含み、「面倒なことを先延ばしにしようとする人間の本性が問題を引き起こす」ということを胸に刻んでおきたい。

2009年04月27日
動機づける力
ハーバードビジネスレビュー編
ハーバードビジネスレビューに掲載されたモチベーションに関する7本の論文。
「そうそう」と思えるものや「へ~、なるほどね」と納得しちゃうものまで様々だけど、どれもとっても質が高く読み応えがある論文です。こういうの読むと「自分自身の頭の中が整理できる」といううれしさと、「僕って解ってないことばかりだな」という自己嫌悪とが頭の中で錯綜しちゃいます。
今更ながら、同じテーマでも「人によってこれだけ切り口が違う」ということで、「やっぱりいろんな人の考え方を知ることが大切!」と感じられた本でした。

ハーバードビジネスレビューに掲載されたモチベーションに関する7本の論文。
「そうそう」と思えるものや「へ~、なるほどね」と納得しちゃうものまで様々だけど、どれもとっても質が高く読み応えがある論文です。こういうの読むと「自分自身の頭の中が整理できる」といううれしさと、「僕って解ってないことばかりだな」という自己嫌悪とが頭の中で錯綜しちゃいます。
今更ながら、同じテーマでも「人によってこれだけ切り口が違う」ということで、「やっぱりいろんな人の考え方を知ることが大切!」と感じられた本でした。

2009年04月21日
無趣味のすすめ
村上龍 著
村上龍の小説は読まないけれど、氏の考え方は好きで、この手の新刊が出るとついつい買ってしまう。で、特に「そうだよな~」と思った箇所を、書き残しておこう。
■理想的なビジネスパートナー
一人でも充分やっていける人同士が信頼とビジョンを共有することで、初めて理想的なビジネスパートナーとしての一歩を踏み出すことが出来る。
■どんな本を読めばいいでしょうか、と他人に聞くような人は最初から可能性がない
読書が重要なのではない。自分は今どんな情報に飢えているのか、それがわかれば目標は8割方達成されたも同然だろう。
■ダメなリーダーに共通する特徴
ダメなリーダーは、訓辞や演説において主語と述語がはっきりせず修飾語を多用する。最近だと、「命がけで」「しっかりと」「きちんと」「粛々と」などが流行っているようだ。どう変えるのか、優先順位はどうなっているのか、結果が出なければどう責任をとるのか、そういった具体的なことを言わないリーダーは信頼できない。
■決定権と責任を持つポストを与えられて喜んでいる人を信用してはいけない
優秀で、現状の困難さをわかっている人ほど、責任と決定権を与えられたときには、憂鬱になるはずだから。
■何かを得ることができるのは、挑戦する価値があることに全力で取り組んだ場合だけ
たいていの人は、挑戦する価値のある機会に遭遇できない。何に挑戦すればいいのかもわからない。挑戦できる何かと出会うための条件は「飢え」だ。
てな感じで、結構楽しめたのですが、1時間程度で読めちゃう本に1,200円は…。
まぁ、いいことたくさん書いてあったんで良しとしよう!!

村上龍の小説は読まないけれど、氏の考え方は好きで、この手の新刊が出るとついつい買ってしまう。で、特に「そうだよな~」と思った箇所を、書き残しておこう。
■理想的なビジネスパートナー
一人でも充分やっていける人同士が信頼とビジョンを共有することで、初めて理想的なビジネスパートナーとしての一歩を踏み出すことが出来る。
■どんな本を読めばいいでしょうか、と他人に聞くような人は最初から可能性がない
読書が重要なのではない。自分は今どんな情報に飢えているのか、それがわかれば目標は8割方達成されたも同然だろう。
■ダメなリーダーに共通する特徴
ダメなリーダーは、訓辞や演説において主語と述語がはっきりせず修飾語を多用する。最近だと、「命がけで」「しっかりと」「きちんと」「粛々と」などが流行っているようだ。どう変えるのか、優先順位はどうなっているのか、結果が出なければどう責任をとるのか、そういった具体的なことを言わないリーダーは信頼できない。
■決定権と責任を持つポストを与えられて喜んでいる人を信用してはいけない
優秀で、現状の困難さをわかっている人ほど、責任と決定権を与えられたときには、憂鬱になるはずだから。
■何かを得ることができるのは、挑戦する価値があることに全力で取り組んだ場合だけ
たいていの人は、挑戦する価値のある機会に遭遇できない。何に挑戦すればいいのかもわからない。挑戦できる何かと出会うための条件は「飢え」だ。
てな感じで、結構楽しめたのですが、1時間程度で読めちゃう本に1,200円は…。
まぁ、いいことたくさん書いてあったんで良しとしよう!!

2009年04月19日
市民の日本語
~NPOの可能性とコミュニケーション~
加藤哲夫 著
せんだい・みやぎNPOセンター代表理事・常務理事の加藤哲夫氏の著書。氏が全国を飛び回り、さまざまな人々をつなぎ続ける過程で感じた新たなコミュニケーションのあり方をまとめた書。
備忘録代わりに、印象に残った箇所を羅列しておきます。
<ネットワーキングの3原則>
1)自分でできることは、自分だけでやらない
2)他人に迷惑をかけることを恐れない
3)一人だけではとてもできないことをする
え~、親から『やってはいけない』と言われたコトばっかりじゃん。などと思う人も多いのでは…。
でも、氏は「自分でできることは、自分でしなさい」「他人に迷惑をかけてはいけません」というのは、「孤立しなさい」「人と関わるな」ということとほぼ同義語、この2つを本気で信じさせられていることが「奴隷のプログラム」だと言います。う~ん、僕もこのことには同意しちゃいますネ!?
<世間の範囲>
氏は、「顔見知りの人々とその周辺、利害関係の集団を指す」と言っています。それを基準に、所属している世間の利益のみのために行動している。「世間」を基準にして顔色を見て生きていくということが日本社会の特徴なんだと…。
で、「世間」の外は赤の他人で、「社会」というのは赤の他人も含んでいる。この感覚が日本の役所や産業界の全てを支配しており、見ず知らずの人や赤の他人を含む社会のことを考えたりすることは、役所の仕事だということになる、と…。
<人とコトを分けられない>
「議論している」とは言うんだけど、いつの間にか人格問題になっちゃうことが多い。つまり、「感情をうまく処理できない」ということですネ!?
<話せばわかる>
「話せばわかる」っていうのは、ウソだとも言っています。コミュニケーションをすれば、なんでも比較的簡単に理解できるという思い込みもある。いくら話したってなかなかわからないということを前提にしないといけないと…。
「う~ん、なるほどな~!」と思えることがたくさん書いてある本でした。

加藤哲夫 著
せんだい・みやぎNPOセンター代表理事・常務理事の加藤哲夫氏の著書。氏が全国を飛び回り、さまざまな人々をつなぎ続ける過程で感じた新たなコミュニケーションのあり方をまとめた書。
備忘録代わりに、印象に残った箇所を羅列しておきます。
<ネットワーキングの3原則>
1)自分でできることは、自分だけでやらない
2)他人に迷惑をかけることを恐れない
3)一人だけではとてもできないことをする
え~、親から『やってはいけない』と言われたコトばっかりじゃん。などと思う人も多いのでは…。
でも、氏は「自分でできることは、自分でしなさい」「他人に迷惑をかけてはいけません」というのは、「孤立しなさい」「人と関わるな」ということとほぼ同義語、この2つを本気で信じさせられていることが「奴隷のプログラム」だと言います。う~ん、僕もこのことには同意しちゃいますネ!?
<世間の範囲>
氏は、「顔見知りの人々とその周辺、利害関係の集団を指す」と言っています。それを基準に、所属している世間の利益のみのために行動している。「世間」を基準にして顔色を見て生きていくということが日本社会の特徴なんだと…。
で、「世間」の外は赤の他人で、「社会」というのは赤の他人も含んでいる。この感覚が日本の役所や産業界の全てを支配しており、見ず知らずの人や赤の他人を含む社会のことを考えたりすることは、役所の仕事だということになる、と…。
<人とコトを分けられない>
「議論している」とは言うんだけど、いつの間にか人格問題になっちゃうことが多い。つまり、「感情をうまく処理できない」ということですネ!?
<話せばわかる>
「話せばわかる」っていうのは、ウソだとも言っています。コミュニケーションをすれば、なんでも比較的簡単に理解できるという思い込みもある。いくら話したってなかなかわからないということを前提にしないといけないと…。
「う~ん、なるほどな~!」と思えることがたくさん書いてある本でした。

2009年04月12日
逆境の中にこそ夢がある
蒲島郁夫著
熊本県知事(2008.2.29の発行時は、東京大学教授)、蒲島郁夫氏の自伝。
氏は、高校卒業後、農協勤務を経て農業研修生として渡米、ネブラスカ大学農学部を経て政治経済学を勉強するためにハーバード大学大学院博士課程に進学、その後、筑波大学教授、東京大学法学部教授を経て現職という異色の経歴の持ち主。
極貧の中から、想像を超える経験・苦労をして現在の氏があることに、素直にレスペクトしてしまった。その経験・苦労を学者らしく、淡々と表現しているのも好印象。
印象に残ったのは、「120%の力を出せば、どんな逆境も乗り越えられる。私の場合は逆境だからこそ、120%の力を出すことが出来たのかもしれない」という記述。
だいたいの人はどんなに頑張っても100%の力しか出さない。ある程度セーブしてしまう。しかし、人間は一定期間ならば、120%の力を出すストレスにも十分耐えられるように出来ている。
寝る間を惜しんで勉強したり、筋肉が壊れるくらい運動したり、そうやって120%の力を出した人は、人生のチャンスをつかむことができるのだろう。
なんて記述にも、「う~ん、やっぱり僕はまだまだ努力が足りないな~!?」と反省してしまう。まさに『逆境は成功の鍵』なんだろうし、『逆境の中にこそ夢がある』んでしょうね。
私自身、政治家としての蒲島氏のことを知っているわけでは無いし、熊本県知事選挙を意識して出版なさった本なのでしょうが…。そのことを差し引いて考えても、いい本でした。

※逆境の中にこそ夢がある
静岡県知事選の話題がちらほら出ている今日この頃、蒲島氏の様に「人間としてレスペクト出来る人」に出馬して欲しい!と感じました。
熊本県知事(2008.2.29の発行時は、東京大学教授)、蒲島郁夫氏の自伝。
氏は、高校卒業後、農協勤務を経て農業研修生として渡米、ネブラスカ大学農学部を経て政治経済学を勉強するためにハーバード大学大学院博士課程に進学、その後、筑波大学教授、東京大学法学部教授を経て現職という異色の経歴の持ち主。
極貧の中から、想像を超える経験・苦労をして現在の氏があることに、素直にレスペクトしてしまった。その経験・苦労を学者らしく、淡々と表現しているのも好印象。
印象に残ったのは、「120%の力を出せば、どんな逆境も乗り越えられる。私の場合は逆境だからこそ、120%の力を出すことが出来たのかもしれない」という記述。
だいたいの人はどんなに頑張っても100%の力しか出さない。ある程度セーブしてしまう。しかし、人間は一定期間ならば、120%の力を出すストレスにも十分耐えられるように出来ている。
寝る間を惜しんで勉強したり、筋肉が壊れるくらい運動したり、そうやって120%の力を出した人は、人生のチャンスをつかむことができるのだろう。
なんて記述にも、「う~ん、やっぱり僕はまだまだ努力が足りないな~!?」と反省してしまう。まさに『逆境は成功の鍵』なんだろうし、『逆境の中にこそ夢がある』んでしょうね。
私自身、政治家としての蒲島氏のことを知っているわけでは無いし、熊本県知事選挙を意識して出版なさった本なのでしょうが…。そのことを差し引いて考えても、いい本でした。

※逆境の中にこそ夢がある
静岡県知事選の話題がちらほら出ている今日この頃、蒲島氏の様に「人間としてレスペクト出来る人」に出馬して欲しい!と感じました。
2009年04月01日
グーグルに勝つ広告モデル
~マスメディアは必要か~
岡本一郎 著
マスメディアにおけるビジネスモデルの危機が喧伝される中、2007年にはインターネットの広告費が雑誌の広告費を抜いた。また、テレビ・新聞・雑誌・ラジオのマスコミ4媒体広告費が前年割れしたのに対し、インターネットの広告費は急進!?
そんな中、「既存ビジネスモデルはどう変わっていくべきか?」また、「インターネットをどう活用していくのがいいのか?」がいろんな角度から分析されている。
メディアの存在意義が、大きく変革しつつある今、一度、読んでみておいてもいい本じゃないでしょうか?

岡本一郎 著
マスメディアにおけるビジネスモデルの危機が喧伝される中、2007年にはインターネットの広告費が雑誌の広告費を抜いた。また、テレビ・新聞・雑誌・ラジオのマスコミ4媒体広告費が前年割れしたのに対し、インターネットの広告費は急進!?
そんな中、「既存ビジネスモデルはどう変わっていくべきか?」また、「インターネットをどう活用していくのがいいのか?」がいろんな角度から分析されている。
メディアの存在意義が、大きく変革しつつある今、一度、読んでみておいてもいい本じゃないでしょうか?

2009年03月18日
フリーペーパーの衝撃
~稲垣太郎 著~
仕事柄、読んでみました。
フリーペーパーのビジネスモデルを知らない人にとっても、わかりやすく書かれています。
個人的には、業界の知人や当事者として働いていた会社、業務提携企業や旧知の社長が出てきたりと、結構楽しめたかな…?!
以下、備忘録代わりに気になった箇所を…
<無料誌の生命線は流通方法そのもの>
どんなに記事内容が優れていても、流通方法の最適化なしにはその効果は発揮できない←その通り。
1. ハンディング(手渡し)、2.ポスティング(宅配)、3.オフィスデリバリー(職域配布)、4。テイクワンラック(ラック置き)の4つの方法のうちで、最も適した方法を選んだり、組み合わせることが大切。
<AIDMAからAISASへ>
インターネットの登場で、メディア広告効果を推し量る考え方にも変化が見られる。
AIDMA:認知(Attention)→興味(Interest)→欲求(Desire)→記憶(Memory)→行動(Action)
↓ に加えて…
AISAS:認知(Attention)→興味(Interest)→検索(Search)→行動(Action)→意見共有(Share)
<読者の時間を広告主に売る>
『メトロ』のアンデション氏によれば、有料誌も無料誌も、同じものを売っている。記者は読者が読むための記事を読者に提供し、その引き替えに読者から読むために費やす時間をもらう。記事が面白いから、読者はそれを読むための時間を割く。
無料誌のビジネスも広告主の手にあるのではなく、間違いなく読者の手に委ねられている。読者の信頼と時間をもらえなければ、広告主に売るものは何もない。
最後に、「有料誌は読者が選ぶもの、フリーペーパーは読者を選ぶもの」の記載には、思わず納得です。

仕事柄、読んでみました。
フリーペーパーのビジネスモデルを知らない人にとっても、わかりやすく書かれています。
個人的には、業界の知人や当事者として働いていた会社、業務提携企業や旧知の社長が出てきたりと、結構楽しめたかな…?!
以下、備忘録代わりに気になった箇所を…
<無料誌の生命線は流通方法そのもの>
どんなに記事内容が優れていても、流通方法の最適化なしにはその効果は発揮できない←その通り。
1. ハンディング(手渡し)、2.ポスティング(宅配)、3.オフィスデリバリー(職域配布)、4。テイクワンラック(ラック置き)の4つの方法のうちで、最も適した方法を選んだり、組み合わせることが大切。
<AIDMAからAISASへ>
インターネットの登場で、メディア広告効果を推し量る考え方にも変化が見られる。
AIDMA:認知(Attention)→興味(Interest)→欲求(Desire)→記憶(Memory)→行動(Action)
↓ に加えて…
AISAS:認知(Attention)→興味(Interest)→検索(Search)→行動(Action)→意見共有(Share)
<読者の時間を広告主に売る>
『メトロ』のアンデション氏によれば、有料誌も無料誌も、同じものを売っている。記者は読者が読むための記事を読者に提供し、その引き替えに読者から読むために費やす時間をもらう。記事が面白いから、読者はそれを読むための時間を割く。
無料誌のビジネスも広告主の手にあるのではなく、間違いなく読者の手に委ねられている。読者の信頼と時間をもらえなければ、広告主に売るものは何もない。
最後に、「有料誌は読者が選ぶもの、フリーペーパーは読者を選ぶもの」の記載には、思わず納得です。

2008年11月24日
鈴木亜久里の挫折―F1チーム破綻の真実
2007年、シーズン途中で破綻した『スーパーアグリF1チーム』に関する書籍。
2007年9月刊の『鈴木亜久里』の冒険が、発行後すぐに廃刊となりガッカリしていたのだが、今回、『鈴木亜久里の冒険』を改題し、F-1撤退の決断等の背景も含み、大幅に加筆、修正した『鈴木亜久里の挫折』が発刊されるということで、早々購入してみた。
「スーパーアグリF1チームのスポンサー問題」「スーパーアグリF1チームと本田技研、ホンダレーシングF1チームとの関係」等、ブラックボックスとなっていた部分のことが緻密に書かれており、喉に刺さった魚の骨がとれた気分だ。
経営者という視点から見ると、鈴木亜久里氏にはクエスチョンマークが付く部分も多いが、この本を読むと、「もっともっと大切なのは『夢を叶えようとする気持ち』なんだ!」ということを伝えてようとしている様に感じる。
僕は、鈴木亜久里氏のスタンス、人間として強く惹かれます!?

2007年9月刊の『鈴木亜久里』の冒険が、発行後すぐに廃刊となりガッカリしていたのだが、今回、『鈴木亜久里の冒険』を改題し、F-1撤退の決断等の背景も含み、大幅に加筆、修正した『鈴木亜久里の挫折』が発刊されるということで、早々購入してみた。
「スーパーアグリF1チームのスポンサー問題」「スーパーアグリF1チームと本田技研、ホンダレーシングF1チームとの関係」等、ブラックボックスとなっていた部分のことが緻密に書かれており、喉に刺さった魚の骨がとれた気分だ。
経営者という視点から見ると、鈴木亜久里氏にはクエスチョンマークが付く部分も多いが、この本を読むと、「もっともっと大切なのは『夢を叶えようとする気持ち』なんだ!」ということを伝えてようとしている様に感じる。
僕は、鈴木亜久里氏のスタンス、人間として強く惹かれます!?
